インタビュー:岡田 高弘 氏(株式会社たかひろ 代表取締役) × 上野正人(株式会社日本提携支援 主任)
岡田 高弘 氏
三郷市出身で市職員として31年間まちづくりに携わった岡田氏は、地域への恩返しの思いからサービス付き高齢者向け住宅「和楽久 みさと早稲田」を設立。 地域の声を形にすることを信条とし、高齢者の方々のご希望に応えられる最適な環境づくりに貢献された。
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■ 親族内承継を断念、環境変化が後押しした決断
上野:まずは、事業承継やM&Aを意識し始めた背景について教えてください。
岡田様:そうですね、私は今年66歳になりますが、M&Aの話を聞き始めたのは4~5年前くらいからになります。当時、子どもたちは20代後半で。加えて、健康面でも継続して運営をしていくのは難しいと感じたのがきっかけです。健康面以外にも、今の介護業界って、国の方針に振り回されていると感じることが多いんです。「いつ何が起きてもおかしくないな」という不安が常にありました。大手に集約されていく流れが加速しているように感じていて、そうした中で「このままでいいのか?」と考え始めたことも、きっかけの一つです。
上野:ご家族の中で、引き継ぎの可能性は考えられましたか?
岡田様:息子は4〜5年前に東京のベンチャー企業に就職していて、事業を継ぐ気はないんですよ。娘は介護業界にいて関心は持っているものの、子どもがまだ小さくて今は難しいという判断になりましたね。娘婿は理学療法士なんですが、専門性を高めたいということからタイミングが合わずM&Aという選択肢を持ちました。
上野: 社内での引き継ぎの可能性はいかがでしたか?
岡田様:立ち上げ当初から一緒にやってくれている役員もいて、ケアマネの資格もあるんですが、経営サイドよりも現場サイドを好んでいたので引き継ぐということはなかったですね。むしろ初めてM&Aの相談機関を訪ねる際には、その役員にも同行してもらい、役員も認識の上でM&Aを進めていきました。
■ 決め手は専門性とレスポンスの速さ
上野:最初はM&Aの話をどなたからお聞きになったのですか?
岡田様:最初は商工会議所が運営している引継ぎ支援センターに相談しました。相談するまでは良かったのですが、なかなか相手も見つからなかったようです。他にも直接M&A仲介会社から連絡が来て3社程と話をしました。ただ、介護領域の専門性に欠けていたり、担当者の方が他部署に異動になったりで。そんな時に、日本提携支援を介して介護領域を得意としているCBパートナーズ様をご紹介いただきました。
上野:CBパートナーズさんと他社との違いはどこに感じましたか?
岡田様:やっぱり対応の速さですね。専門性があり介護領域にも詳しかったですね。4社から話を聞く中で、それぞれ買い手リストはもらったんですけど、CBパートナーズさんが50社ほど出してくれて、しかも他社とはレスポンスの速さが段違いでした。加えて、介護領域への専門的な知識も高く、結果として、CBパートナーズさんと専任でアドバイザリー契約を締結しました。
■売却準備は想像以上─過密スケジュールとの格闘
上野:売却の進行中に印象的だった出来事はありますか?
岡田様:CBパートナーズさんはすぐに5社ほど紹介してくれて、そのうち4社から意向表明もいただきました。その中の1社の社長が、実は以前に私が参加したセミナーに登壇していた方で驚きました。同時に、直感的に「ここなら安心できそうだ」と思いました。
上野:売却準備の過程で、苦労されたことはありましたか?
岡田様:買い手と初めてお会いしたのは12月で、TOP面談後すぐにデューデリジェンスの話になったんですが、過密なスケジュールに、正直心が折れそうになりました(笑)。準備すべき資料が本当に多くて大変でしたし、確認する側も大変だったと思います。
上野: それは本当に大変でしたね。そんな苦難を経て売却後のご状況や今後の見通しについてもお聞かせいただけますでしょうか。
岡田様:譲渡したあとの運営は全て買い手の方にお任せをしているので、特にこちらから口を出すことはしていません。当初より課題感のあった人材面に関しては引き続きご尽力いただいているのですが、この局面を乗り越えることができるのであれば、事業が成長する絶好の機会だと私は捉えています。そのため、今回の選択に対して後悔はございませんし、国の方針に流されず、自分たちの道を切り開くような取り組みを進め、次世代に繋げていってもらいたいと思っております。
■中立な立場が生んだ安心感
上野:日本提携支援に最初に相談された時の印象はどうでしたか?
岡田様:日本提携支援のビジネスモデルを聞いて、まず初めに思ったのは「どこで利益を出しているの?」という疑問でした(笑)。
上野:よく言われます(笑)
岡田様:ただ、担当者の話を聞いていくうちに商工会議所の事業引き継ぎ支援センターと似た仕組みだと理解し、次のステップが分かりやすく、スピーディーに連携を取っていただけたので好印象を持ちました。
上野:日本提携支援のどの部分に共感いただいてご活用いただけましたか?
岡田様:通常、M&Aは経営者とM&A業者が1対1で進めていくものですが、日本提携支援が間に入ることで、第三者の視点が加わり安心感がありました。また、売却規模に見合った適正な仲介手数料の仲介会社をご紹介いただき、事前の説明どおり、レイヤーの高いアドバイザーが担当してくれたので、専門性が高く、とても親身になって対応していただけたと感じています。
上野:ありがとうございます。最後に一言お願いします!
岡田様:今回の選択に悔いはありませんし、むしろ事業が成長する機会と前向きに捉えています。国に振り回されている業界の中、その波に抗う企業として成長してくれることを願っております。
上野:本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました!
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