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TOP   >  ニュース   >  お役立ち情報   >  経営者のためのM&A・事業承継:成功へ導く企業価値評価の実践

2026.4.29
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経営者のためのM&A・事業承継:成功へ導く企業価値評価の実践

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経営者のためのM&A・事業承継:成功へ導く企業価値評価の実践 — 株式会社日本提携支援

監修者

大野駿介

株式会社日本提携支援 代表取締役

大野 駿介

過去1,000件超のM&A相談、50件超のアドバイザリー契約、15組超のM&A成約組数を担当。

(株)日本M&Aセンターにて、年間最多アドバイザリー契約受賞経験あり。

新規提携先の開拓やマネジメント経験を経て、(株)日本提携支援を設立。

多くの経営者がM&Aや事業承継を検討される際、真っ先に頭をよぎるのは「自分の会社はいったいいくらになるのか」という問いではないでしょうか。長年培ってきた事業の結晶である会社の価値は、単なる数字以上の意味を持つものです。この疑問に答える企業価値評価は、M&Aや事業承継の成否を左右するだけでなく、経営者の皆様が次のステップへ踏み出すための自信と納得感を得る上で不可欠なプロセスです。

企業価値評価は、M&A・事業承継を成功へ導く上で極めて重要であると私たちは考えます。それは、客観的な会社価値を把握し、価格交渉の基準となるだけでなく、複数の評価手法を組み合わせることで多角的な視点から会社の真価を特定するためです。さらに、専門家による適切な評価は、将来の事業戦略や企業価値向上策を明確にし、単なる数値だけでは測れない将来性や無形資産まで加味することで、M&Aの成功に直結します。

このコラムでは、M&A・事業承継を検討されている中小企業の経営者の皆様に向けて、企業価値評価の基本から具体的な手法、費用、そして私たちNTSならではの実践的なアドバイスまでを分かりやすく解説いたします。

企業価値評価とは何か?M&A・事業承継におけるその重要性

1-1. 企業価値評価の基本的な定義と目的

企業価値評価とは、会社が持つ資産や負債、将来生み出すであろう収益などを総合的に分析し、その経済的な価値を算定するプロセスです。M&Aの場面では、譲渡価格の決定や交渉の基礎資料として用いられ、事業承継では、後継者への株式移転価格の算定や相続・贈与税額の目安となります。

私たちは、企業価値評価を単なる金額算出ではなく、経営者の皆様が自社の強みや弱みを客観的に認識し、将来の成長戦略を練るための羅針盤であると考えています。客観的な企業価値を把握することで、売り手は「この価格以下では譲渡したくない」、買い手は「この価格以上では買収しない」という明確な基準を持って交渉に臨むことが可能になります。

なぜ今、企業価値評価が重要なのか?

少子高齢化の進展に伴い、中小企業の事業承継問題はますます深刻化しています。中小企業庁の調査によれば、後継者が見つからず廃業を余儀なくされる企業も少なくありません。このような状況下で、M&Aは事業を次世代に引き継ぐ有力な選択肢の一つとして再注目されています。
しかし、M&Aを成功させるためには、売り手・買い手双方が納得できる適正な企業価値評価が不可欠です。もし評価が不適切であれば、売り手は安く売却してしまったり、買い手は高値掴みをしてしまうリスクがあります。特に、情報収集段階にある経営者の皆様にとって、信頼できる企業価値評価の情報を得ることは、その後のM&Aや事業承継の成功に直結します。

NTSが支援したある建設会社のケースでは、長年培ってきた高い技術力や特定の顧客との強固な信頼関係といった無形資産が、一般的な会計帳簿上では適切に評価されていませんでした。私たちは、その無形資産が将来にわたる安定的な収益に貢献する点を詳細に分析し、適正な企業価値評価を行うことで、当初想定以上の譲渡価格でのM&Aを成功に導くことができました。このように、単なる財務諸表上の数字だけでなく、企業の持つ潜在的な価値まで見抜くことが、今のM&A市場では特に重要です。

2. 企業価値評価の主要な3つの手法を理解する

企業価値評価の手法は多岐にわたりますが、大別すると「コストアプローチ」「インカムアプローチ」「マーケットアプローチ」の3つに分類されます。それぞれの特徴を理解し、対象企業の状況に合わせて適切に選択・組み合わせることが重要です。

2-1. コストアプローチ(純資産アプローチ)

コストアプローチは、貸借対照表(バランスシート)上の純資産額を基準に企業価値を評価する手法です。具体的には、帳簿上の資産や負債を時価に修正して純資産を算出する「時価純資産法」や、過去に投資されたコストを基準にする「簿価純資産法」などがあります。

この手法のメリットは、客観性が高く、評価が比較的容易である点です。特にM&A対象企業に不動産などの固定資産が多い場合や、事業開始間もない企業、あるいは赤字企業のように将来の収益予測が困難な場合に適用されやすい傾向があります。
NTSの現場では、純資産評価がM&Aにおける評価額の最低ラインとなるケースが多いため、特に清算を検討している会社にとっては重要な指標です。しかし、この手法だけでは将来の収益性やブランド力といった無形資産が反映されないため、M&Aや事業承継の局面では他の手法と併用することが一般的です。

2-2. インカムアプローチ(収益アプローチ)

インカムアプローチは、将来生み出されると予測される収益やキャッシュフローに基づいて企業価値を評価する手法です。代表的なものに「DCF法(Discounted Cash Flow法)」があります。これは、将来のフリーキャッシュフローを現在価値に割り引いて合計することで企業価値を算出する方法です。

この手法は、企業の将来性を評価に反映できる点が大きな特徴です。特に、成長性が見込まれる企業や、安定した収益が期待できる企業に適しています。
しかし、将来の事業計画や収益予測の精度に評価額が大きく左右されるため、恣意的な判断が入り込みやすいという側面もあります。NTSでは、事業計画の策定段階から経営者の皆様と密に連携し、客観的かつ実現可能性の高い計画を立てることを重視しています。過去の実績や市場環境、競合状況などを踏まえた詳細なヒアリングを通じて、信頼性の高い将来予測を導き出すことに注力しています。

2-3. マーケットアプローチ(市場アプローチ)

マーケットアプローチは、評価対象企業と類似する上場企業や、過去のM&A事例と比較することで企業価値を評価する手法です。代表的なものに「類似会社比較法(マルチプル法)」や「類似取引比較法」があります。これは、類似企業の株価収益率(PER)やEBITDA倍率(EV/EBITDAマルチプル)などの財務指標を用いて、評価対象企業の価値を推計します。

この手法のメリットは、客観的な市場価格を参考にできるため、市場の実勢を反映しやすい点です。M&A市場のトレンドを把握する上でも有効な手法と言えます。
一方で、類似企業や類似取引の選定が難しく、完全に同一の企業は存在しないため、評価対象企業との特性の違いをどのように調整するかが課題となります。NTSでは、豊富なM&A案件のデータベースと専門家の知見を活かし、評価対象企業の特性に最も近い類似事例を選定し、評価額の精度を高める工夫をしています。

2-4. NTSが推奨する評価手法の選び方

NTSでは、上記3つのアプローチから一つだけを選ぶのではなく、対象企業の事業内容、規模、成長ステージ、財務状況、M&Aや事業承継の目的などを総合的に勘案し、複数の手法を組み合わせて多角的に企業価値を評価することを推奨しています。例えば、将来性豊かなベンチャー企業であればインカムアプローチを重視しつつ、事業の安定性を示すためにコストアプローチで最低ラインを確認する、といったアプローチが考えられます。
私たちは、単に計算式に当てはめるだけでなく、経営者の皆様の想いや企業の潜在的な強み、従業員や顧客との関係性といった数値化しにくい価値も評価に反映できるよう、きめ細やかなヒアリングと分析を行っています。地方自治体との連携協定実績や600件以上の相談実績を通じて培ってきたノウハウが、最適な評価手法の選択と実施を可能にしています。

3. 企業価値評価の具体的なステップと費用感

3-1. 評価プロセスと必要書類

企業価値評価は、一般的に以下のステップで進行します。

・評価目的の確認: M&A、事業承継、事業再生など、何のために評価を行うのかを明確にします。
・情報収集・ヒアリング: 企業の事業内容、歴史、強み、弱み、市場環境、競合状況などを詳細にヒアリングします。
・資料収集: 過去数期分の決算書、税務申告書、事業計画書、組織図、契約書、不動産関連資料など、評価に必要なあらゆる書類を収集します。
・評価手法の選定と実行: 上記で解説した各手法の中から、対象企業に最適なものを選択し、評価計算を行います。
・評価結果の分析と報告: 算出された評価額を分析し、評価の根拠や前提条件を分かりやすくまとめた評価報告書を作成します。

NTSでは、これらのプロセスを透明性の高い形で進め、経営者の皆様が評価結果を深く理解できるよう丁寧に説明することを心がけています。特に、初期の情報収集・ヒアリングの段階で、表面的な数字だけでなく、経営者の「思い」や「ビジョン」を深く掘り下げることを重視しています。これは、企業の持つ真の価値を見出す上で不可欠なプロセスだと考えています。

3-2. 企業価値評価にかかる費用と相場

企業価値評価にかかる費用は、会社の規模、事業の複雑性、評価の目的、選択する評価手法の数、必要な調査の範囲などによって大きく変動します。一般的には数十万円から数百万円の範囲で設定されることが多いです。

評価費用は、M&Aアドバイザリー契約の一環として含まれる場合もあれば、単独のサービスとして提供される場合もあります。重要なのは、費用だけでなく、その専門家が提供する価値と信頼性を見極めることです。
NTSでは、まず初回のご相談を通じて企業の状況を把握し、M&Aや事業承継の全体像とともに、企業価値評価の必要性や概算費用について丁寧にご説明いたします。無理なく安心してサービスをご利用いただけるよう、透明性の高い料金体系を提示しています。

3-3. 評価を依頼する専門家の選び方

企業価値評価は専門的な知識と経験が求められるため、信頼できる専門家を選ぶことが極めて重要です。選定の際には、以下の点を考慮することをお勧めします。

・M&A・事業承継に関する専門知識と実績: 企業価値評価だけでなく、M&A全体のプロセスや関連法規、税務に精通しているか。
・対象業種への理解: 評価対象企業の属する業界特有の事情や商慣習を理解しているか。
・コミュニケーション能力: 評価プロセスや結果について、専門用語を避け、分かりやすく説明してくれるか。
・中立性と客観性: 売り手・買い手双方の立場を理解し、客観的な視点で評価を行えるか。

私たちは、単に算術的な評価を行うだけでなく、経営者の皆様の将来の選択肢を広げるための戦略的なアドバイスを提供できるM&Aアドバイザーであると自負しています。

4. 企業価値を高めるためのNTSからの実践的アドバイス

企業価値評価はM&Aや事業承継の「結果」であると同時に、成功に向けた「準備」の第一歩でもあります。評価を通じて自社の強みと弱みを把握し、M&Aや事業承継に向けて企業価値を高める具体的なアクションにつなげることが可能です。

4-1. 財務体質の改善と透明性の確保

企業価値を高める上で、まず基本となるのが財務体質の改善です。無駄な経費の削減、収益性の向上、バランスシートの最適化(不良資産の圧縮など)は、コストアプローチやインカムアプローチの評価額に直接影響します。
また、財務情報の透明性も極めて重要です。NTSでは、決算書や会計処理の適正化を支援し、買い手側が安心して企業の情報を確認できるようサポートします。隠れた債務や偶発債務の有無は、デューデリジェンス(DD:企業調査)で厳しくチェックされ、M&A交渉の大きな障害となることがあるため、事前に整理しておくことが成功への重要な鍵となります。

NTSが関与したある飲食業のM&Aでは、複数の店舗を運営しており、店舗ごとの収益性が不透明な点が課題でした。私たちは、各店舗の収益構造を明確化し、利益率の高い店舗と低い店舗を切り分けて分析。その結果、買い手企業は、高収益の店舗に絞った買収を検討することができ、よりスムーズなM&Aへと繋がりました。このように、財務情報の「見える化」は、企業価値の適正評価と向上に不可欠です。

4-2. 事業計画の明確化と将来性の提示

インカムアプローチが重視されるM&Aにおいては、説得力のある事業計画が企業価値を大きく左右します。単に楽観的な数字を並べるのではなく、市場環境分析、競合他社との差別化戦略、具体的な成長戦略、資金計画などを具体的に示す必要があります。

私たちは、経営者の皆様と共に、実現可能性が高く、かつ魅力的で、買い手が将来性を感じられるような事業計画の策定を支援しております。NTSでは、600件以上のM&A相談実績から得た知見を基に、どのような点が買い手にとって魅力的であるか、どのようなリスクを懸念するかを熟知しています。それらの視点を踏まえ、経営者の皆様が「描きたい未来」を「実現可能な計画」として具体化するお手伝いをいたします。

4-3. 無形資産(ブランド、技術、人材)の評価とアピール

企業の価値は、目に見える資産や数字だけではありません。長年培ってきたブランド力、独自の技術、優秀な人材、強固な顧客基盤、地域社会との結びつきなども、M&Aにおいては重要な無形資産として評価されるべきものです。

これら無形資産は、決算書には直接現れないため、適切に言語化し、その価値をアピールすることが必要です。NTSでは、ヒアリングを通じてこれらの無形資産を掘り起こし、それが将来の収益にどのように貢献するか、企業の持続的な成長にどう繋がるかを具体的に説明する資料作成をサポートします。特に、中小企業において経営者のリーダーシップや、従業員の専門性は、M&A後の事業継続性において非常に大きな価値を持つことが多く、NTSではこれらも企業価値として評価する視点を大切にしています。

5. 日本提携支援ならではの視点

私たちは、企業価値評価を単なるモノの値段を測る行為とは捉えていません。そこには、創業者の情熱、従業員の生活、地域社会との絆といった、計り知れない価値が宿っていると私たちは確信しています。NTSのM&Aアドバイザリーサービスは、単に高い金額で売却する、あるいは安く買収するといった近視眼的な視点ではなく、「真の提携支援」を理念としています。

私たちは、M&Aを通じて、譲渡企業の文化や技術、雇用を次世代に引き継ぎ、さらに発展させることを目指しています。そのため、企業価値評価においても、数値化された経済価値だけでなく、企業の歴史、経営理念、従業員のモチベーション、顧客との関係性といった定性的な価値にも深く着目し、これをM&Aのパートナー選定や条件交渉に反映させることを重要視しています。

NTSでは、地方自治体との連携協定実績もあり、地域経済の活性化や雇用維持といった視点も重視しながらM&Aを支援しています。これは、一般的なM&A仲介会社とは一線を画す、私たち日本提携支援ならではの強みです。私たちは、経営者の皆様の「人生をかけた決断」に寄り添い、最良の未来を描くための最適な企業価値評価とM&Aをサポートいたします。


M&Aの専門家に無料で相談してみる - 03-6455-2940(10:00〜20:00 年中無休)

6. まとめ

企業価値評価は、M&Aや事業承継を検討する中小企業の経営者にとって、自社の真の価値を客観的に把握し、納得のいく結果を得るための不可欠なプロセスです。コストアプローチ、インカムアプローチ、マーケットアプローチといった多様な手法を理解し、自社の状況に合わせた適切な評価を行うことが成功への重要な鍵となります。

NTSは、M&Aを真の提携支援と位置付け、地方自治体との連携協定実績や600件以上の相談実績を通じて培ってきたノウハウで、中小企業の経営者の皆様のM&Aを力強くサポートいたします。M&Aについてご不明な点や不安なことがあれば、どんな些細なことでも構いません。ぜひ一度、NTSにご相談ください。
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よくある質問(FAQ)

企業価値評価はM&Aの必須プロセスですか?
+
法的な必須要件ではありませんが、M&Aの交渉では、売り手と買い手双方にとって価格決定の根拠となるため、実務上は必須のプロセスです。客観的な評価があることで、よりスムーズな交渉につながります。
赤字の会社でも企業価値評価はできますか?
+
はい、可能です。赤字企業であっても、事業を継続する中で将来的な黒字化が見込まれる場合や、ブランド力、技術力、顧客基盤といった無形資産がある場合には、それらを加味した企業価値評価が行われます。特にインカムアプローチでは将来性も評価対象となるため、可能性は十分にあります。
企業価値評価の費用はどのくらいかかりますか?
+
企業の規模、業種、評価の複雑さ、依頼する専門家によって大きく異なりますが、数十万円から数百万円が一般的な相場です。NTSでは、初回相談時に概算費用を含めて丁寧にご説明いたしますのでご安心ください。
自分で企業価値評価をすることはできますか?
+
簡易的な計算は可能ですが、M&Aや事業承継の交渉で通用する客観的かつ信頼性の高い評価を行うには、専門的な知識と経験が必要です。複数の評価手法を適切に適用し、その根拠を説明するためには、やはり専門家への依頼が推奨されます。
企業価値評価の結果は必ずM&Aの最終価格になりますか?
+
企業価値評価の結果は、M&Aにおける価格交渉の重要な基準となりますが、最終的な譲渡価格は、売り手と買い手の交渉によって決定されます。評価額に加えて、M&A後のシナジー効果や市場の需給バランスなども価格に影響を与えます。

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